2023年10月25日

1/21 サロンコンサートのご案内

暦は立冬を過ぎまして朝晩だいぶ冷え込んでまいりました。いかがお過ごしでしょうか。再びやって参りました紀尾井サロンホールでのピアノコンサートのご案内です。「さりげなく本格的に」をモットーにじっくりと音楽の本質に向き合うようなプログラムをご用意いたしました。

紀尾井町サロンホールは最大70席と小規模ではありますが、内装やエントランスなど本格的な造りとなっており、またホールにはあの大ピアニスト、ヴィラディミール・アシュケナージが選定した彼のサイン入りのシュタインウェイが入っております。

今回は私自身いつか弾いてみたいと長年憧れてきた作品の一つ、ベートーヴェンのピアノソナタ「ハンマークラヴィーア」に挑みます。このソナタは、新しい楽器を得たこともあり晩年にもかかわらず創作意欲が一気に高まったベートーヴェンが作曲したクラシックのピアノソロ作品の中で最大のそして最難関の作品です。特にベートーヴェンが人生のすべての悲しみを表現したと思われる緩徐楽章の3楽章、巨大なフーガの構想を持つ4楽章はプロの演奏家でも相当な勇気と準備をする覚悟が必要と思われます。

シューベルトの「楽興の時」はベートーヴェンの作品とは対照的に普段の優しい素朴な人間性を感じる作品です。ウィーンの日常にありふれた情景を思い出させてくれるようなほのぼのとした可愛らしい作品です。

ショパンは現実から離れた「幻想」をテーマに、おそらくショパンが自分のために本気で書いたと思われる幻想曲op.49を演奏いたします。最も親しまれている幻想即興曲も併せてお聴きください。

 

久保田千裕 ピアノサロンコンサート

日時 2024年1月21日(日) 開演 15:00 (開場 14:30)

紀尾井町サロンホール (千代田区紀尾井町3-29 東京メトロ有楽町線 「麹町駅」「永田駅」各徒歩5分)

入場料 5,000円

【プログラム】

シューベルト 楽興の時 D780

ショパン 幻想曲 op.49  幻想即興曲 op.66

ベートーヴェン ピアノソナタ 第29番 変ロ長調「ハンマークラヴィーア」 op.106

 

なおこの紀尾井町サロンホールはあのホテルニューオータニの向かいの紀尾井ホールではありません。どうぞお間違えなさらないようお気を付けください。

 

チケットのご用命、ご質問は下記の連絡先までよろしくお願い申し上げます。

(TEL) 050-3690-0534

(E-MAIL)  concert_support_c-kubota@ckprogress.xsrv.jp

(URL) https://chihiro-kubota.com/  (久保田千裕 公式ホームページ)

 

紀尾井町サロンホールの様子、アクセス、詳細はこちら→ https://kioichosalonhall.com/

 

なお、チケットの代金につきましては、今回からお振込の形をとらずに、当日清算のみにいたしました。手数料をご負担いただくこと、またお忙しい中金融機関までお振込いただくご足労を考慮し、皆様のご負担をなるべくお掛けしない方がよいと考えました。ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

プロフィール
久保田 千裕
桐朋学園大学音楽学部、オーストリアのザルツブルグ大学モーツァルテウム音楽院を経て、2006年同大学院演奏学科コース修了。外山雄三氏の指揮でベートーヴェンのピアノ協奏曲5番《皇帝》をオーケストラアンサンブル金沢と共演。ラフマニノフのピアノ協奏曲3番を長野フィルと共演。東京文化会館での「演連コンサート」でデビュー後、サントリーホールでのソロリサイタルを行う。「展覧会の絵」のプログラム、スクリャービン没後100年の記念コンサートなど、東京と長野でのリサイタルを多数開催する。2010年度国際芸術連盟音楽賞受賞。 CDは「モーツァルト ピアノソナタK.330 - K.332」、スリーピングコンサートより癒しの名曲を集めた「Sotto voce」の2枚が好評発売中。
現在、桐朋学園大学音楽学部講師。
DISCOGRAPHY
sotto voce 久保田 千裕
2010年より毎年好評をいただいている「まどろみコンサート」をCD化したものです。そのコンサートの中から久保田千裕が選んだ曲を中心に、さらに新しい癒しの曲目を入れながらご家庭でもまどろみコンサートを楽しめるような選曲になっています。
モーツァルト ピアノソナタ K.330-332 久保田 千裕
久保田千裕 待望のファーストアルバム 心に染み入るフレッシュな音色。 ブリリアントなタッチによる 新しいモーツァルトの世界。